図1・23 主軸駆動発電装置概略結合図(周波数変動形)
(3)定周波数形
主軸駆動発電機において駆動軸側に回転速度の変動があっても交流発電機の出力側の回転速度を一定に、又は出力を電気的に変換して周波数を一定に保持する電源装置であって主として次のような方式が採用されている。
(a)渦電流接手方式
(b)油圧多板クラッチ方式
(C)インバータ方式
(a)渦電流接手方式
この方式は渦電流電磁すべり接手とも称するもので主機軸側と交流発電機との間に設け、主機軸回転速度がかなり大幅(容量にもよるが1.3〜2倍)に変動しても交流発電機の出力周波数を一定に保持するものである。
構造的には交流発電機にこの接手を組込んで共通体としたものと別体としたものがある。
(i)軸作原理
動作原理は図1・24に示す基本構造図のように励磁巻線に直流電流を流すと互に隣接したNS極が磁化され磁束が発生する。N極から出た磁束は外周側の鉄の円筒形ドラムを経てS極に至る磁路を形成する。この時磁極が回転すると磁極とドラム間にすべり(速度差)が生じ電磁誘導により、うず電流が発生する。このうず電流と磁束の相互作用によってトルクが発生し、ドラムは磁極と同一方向に回転し磁極の回転力がドラムに伝達される。
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